『青鞜』を学ぶ人のために

「時代と青踏」をキーワードに、歴史的・社会的視点を重視しつつ文学作品にも目を向け、『青踏』の全体像をとらえる。研究入門等としても役立てていただけるよう、巻末に「青踏社概則」等の基本的資料、年表、人名・項目解説、文献目録を収載。

はしがき
I　『青鞜』とその時代 （米田佐代子）
　はじめに ― みなおされる『青鞜』
　１　「時代」が生み出した『青鞜』
　２　『青鞜』創刊の歴史的位置
　３　『青鞜』と社会の接点
　むすび ― 『青鞜』の「終焉」と「再生」の構図
II　『青鞜』が問いかけたもの
　１　『青鞜』の小説（岩田ななつ）
　２　『青鞜』と日本女子大学校（中嶌 邦）
　３　ヒロインとしての「新しい女」（吉川豊子）
　４　「経済的自立」と『青鞜』の女性たち（折井美耶子）
　５　『青鞜』グラフィック（池川玲子）
　６　『青鞜』におけるセクシュアリティの問題提起（石崎昇子）
　７　『青鞜』における西洋思想の受容（山本博子）
　８　詩歌にみる社会との接点（村岡嘉子）
　９　「風俗壊乱」の女たち（池田恵美子）
III　資料編
　・「青鞜社概則」「青鞜社補助団規約」
　・『青鞜』最終号表紙より　伊藤野枝の「宣言文」
　・『青鞜』年表（池川玲子・池田恵美子・岩田ななつ）
　・『青鞜』を知るための項目解説（岩田ななつ）
　・『青鞜』を知るための主要参考文献目録（岩田ななつ）
　・『青鞜』WHO'S WHO ― 人名解説
　　（池川玲子・池田恵美子・村岡嘉子・山本博子）