『鉄腕アトム』の時代

映像産業の攻防

『鉄腕アトム』の時代
著者 古田 尚輝
ジャンル メディア・マスコミ
出版年月日 2009/02/25
ISBN 9784790713906
判型・ページ数 4-6・292ページ
定価 2,200円(本体2,000円)
在庫 品切れ・重版未定

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『鉄腕アトム』が拓いた映像の新時代! 勃興するテレビ放送産業、暗転する映画産業、転換を図るアニメーション産業 ― 相互の関係を通して総体的に読み解き、斬新な視点で綴る一九六〇年代の映像産業史。
まえがき

第1章 テレビ放送産業の勃興
はじめに
1.開始時に内在していた普及の要因
2.急激な量的拡大
3.産業としての自立
4.自主製作能力の向上

第2章 「映画」表記の消滅
はじめに
1.「映画」表記の変遷 ― 4種類の映画とその解体
2.2種類のニュースの並存からニュースの自立まで
3.短編映画の自主製作
4.映画産業の周辺領域への参入

第3章 テレビ映画とアニメーションの国産化
はじめに
1.アメリカ・テレビ映画の“氾濫”
2.国産アニメーションの席捲
3.テレビ映画の国産化

第4章 映画産業の暗転
1.史上最高の隆盛と急激な凋落
2.多作と低廉な製作費
3.映画館の乱立と経営の悪化
4.映画供給の過剰性
5.急激な凋落

第5章 テレビ放送の敵視と参入
はじめに
1.大手映画会社の劇映画が消えるまで
2.劇映画“空白の6年”
3.テレビ放送事業への参入
4.劇映画を超えるドラマとテレビ映画

第6章 ハリウッドとテレビ放送
はじめに
1.ハリウッドの黄金時代
2.黄昏の1950年代
3.パラマウント判決とその帰結
4.免許“凍結”とテレビ放送の急速な普及
5.2大ネットワークの支配とABCの蘇生

第7章 黄昏からの再生
はじめに
1.テレビジョン技術を使った対抗策
2.ハリウッドのテレビ放送への進出
3.映画産業の格差

第8章 アニメーション産業の形成
はじめに
1.戦前のアニメーション製作
2.軍の漫画映画発注
3.戦後の漫画映画製作
4.東映動画の設立
5.テレビ漫画映画製作の企業化
6.独特な産業構造の定着

第9章 『鉄腕アトム』の遺産
はじめに
1.なぜフジテレビか
2.アニメーションの放送権料
3.放送局・広告代理店・アニメーション製作会社
4.アニメ・ビジネス・モデルの限界
5.『鉄腕アトム』の遺産

参考文献
あとがき

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